【胸キュン♡プチ恋愛小説】ピッチの上で、君に誓う(更新中)
2025/05/29
あらすじ:
プロサッカー選手・佐伯陽向は試合中の大怪我で戦線離脱し、長期リハビリを余儀なくされる。入院した病院で彼を担当することになったのは、かつての幼馴染・高梨美咲だった。
高校卒業以来、疎遠になっていた二人。しかし、リハビリを通じて再び距離が縮まっていく。実は昔から美咲を想っていた陽向は、「サッカーにすべてを懸けるため」と彼女への気持ちを押し殺し、距離を取っていたことを告白する。一方、美咲もまた、彼をずっと応援し続けていたことを打ち明け、二人はついに結ばれる。
しかし、陽向は海外リーグへの移籍を決意し、二人は遠距離恋愛をすることに。寂しさや不安を抱えながらも、美咲はサッカー選手のメディカルケアに興味を持ち、スポーツ専門の看護師を目指して夢を追い始める。
そしてついに陽向は日本代表として帰国。試合後、満員のスタジアムで「俺の人生にはお前が必要だ」と公開プロポーズ!涙を流しながら「はい」と答える美咲。遠回りした二人の想いが、ようやくひとつになった――。
夢を追いながらも支え合い、再び同じ未来へと歩き出す二人の、胸キュン幼馴染ラブストーリー。
登場人物
佐伯 陽向(さえき ひなた)(28)
プロサッカー選手。日本代表経験もある実力派だが、試合中の大怪我で長期離脱を余儀なくされる。気さくで明るい性格だが、負けず嫌いで努力家。リハビリのため入院した病院で、幼馴染の美咲と再会する。
高梨 美咲(たかなし みさき)(27)
病院で働く看護師。しっかり者で面倒見がよく、患者に対して優しく寄り添うタイプ。陽向とは幼馴染で、小さい頃は彼のサッカーを一番近くで応援していたが、高校卒業後は疎遠に。偶然再会し、陽向のリハビリを担当することになる。
柴崎 颯太(しばさき そうた)(28)
陽向のチームメイトで親友。怪我で落ち込む陽向を励ましつつ、彼の美咲への想いをからかいながら応援するムードメーカー的存在。
藤井 奈々(ふじい なな)(27)
美咲の同僚看護師で親友。陽向との再会に戸惑う美咲を後押しし、時には茶化しながらも応援する。
三浦 直樹(みうら なおき)(45)
陽向のサッカーチームの監督。怪我で落ち込む陽向を気にかけ、復帰に向けて励ます。
目次
第1章:再会
「……くそっ。」
左膝に響く鈍い痛みを感じながら、佐伯陽向は病室の天井を見つめていた。
日本代表の試合中、相手ディフェンダーとの接触で膝を強打し、そのまま転倒。診断結果は前十字靭帯損傷。サッカー選手にとっては致命的な怪我だった。手術は成功したものの、完全復帰までには長期のリハビリが必要になる。
「なんで俺がこんなことに……。」
悔しさを噛み締めながら、ふと病室のドアがノックされた。
「失礼しまーす。今日からリハビリ担当になりました、高梨美咲です。」
その名前を聞いた瞬間、陽向の時間が止まった。
――美咲?
驚いて顔を上げると、そこには白衣をまとった女性が立っていた。
肩まで伸びた髪をポニーテールにまとめ、凛とした表情でカルテを確認している。
「……美咲?」
陽向が思わず名前を口にすると、彼女は一瞬驚いたように目を見開いた。
「えっ……陽向?」
まるで夢を見ているようだった。
幼い頃からずっと一緒にいた幼馴染。でも、高校を卒業して以来、すっかり疎遠になっていた。
「お前、なんでここに?」
「なんでって……私は看護師として働いてるから。陽向こそ、なんでここに?」
美咲はカルテを見てすぐに理解したようだった。
「……まさか、佐伯陽向がうちの病院に来るなんて思わなかった。びっくりしたよ。」
「こっちの台詞だ。まさか美咲が俺の担当になるとはな。」
陽向は少し照れ臭くなりながらも、美咲をまじまじと見つめた。
昔から面倒見がよくて、泣き虫だった幼馴染。だけど今目の前にいるのは、大人びた表情をした立派な看護師だった。
「……なんか、お前変わったな。」
「そりゃあね。高校生のときのままじゃないよ。」
美咲はクスッと笑いながら、ベッドの横に置かれた椅子に座った。
「陽向も変わったよ。プロのサッカー選手になって、日本代表まで選ばれて。すごいなって思ってた。」
「そうか……お前、俺のこと知ってたんだ。」
「そりゃあね。幼馴染だもん。」
さらりとそう言う美咲に、陽向の胸が少しだけざわついた。
「でも、まさか怪我で再会するとはね……。今はどんな状態?」
「あんまり動けねぇ。膝が痛むし、リハビリも始まったばっかりだし。」
陽向が苦笑すると、美咲は真剣な表情で頷いた。
「これからしっかりリハビリしないとね。焦りすぎると逆に悪化しちゃうこともあるから、無理しないで。」
「……あぁ。」
美咲が言うと、不思議と素直に聞けた。小さい頃から、彼女にはそういう安心感があった。
「それにしても……本当に陽向なのかぁ。なんか信じられないな。」
「そっちこそ、立派な看護師になったんだな。」
「当たり前でしょ。プロのサッカー選手になった陽向に言われたくないよ。」
二人は久しぶりの再会に、ぎこちなく笑い合った。
――この入院生活、思ったより退屈しないかもしれない。
そんなことを思いながら、陽向は再会した美咲の姿をもう一度しっかりと目に焼き付けた。
こうして、二人の物語は再び動き始めた――。
第2章:距離が縮まるリハビリの日々
「はい、今日はここまで。お疲れ様。」
リハビリ室のベッドに座ったまま、陽向は大きく息を吐いた。
「はぁ……きっついな。」
「当たり前でしょ。今はまだ筋力が戻ってないんだから。」
美咲は手際よく器具を片付けながら、汗を拭う陽向を見た。
入院して数週間。陽向のリハビリは少しずつ進んでいた。最初は膝をかばって動くのもやっとだったが、最近は少しずつ歩行訓練もできるようになってきた。
「でも、最初よりずっとスムーズに動けるようになってきたよね。」
美咲がそう言うと、陽向はわずかに笑みを浮かべた。
「まぁな。俺、努力だけは得意だから。」
昔からそうだった。
負けず嫌いで、どんなにきつくても決して弱音を吐かない。
そんな陽向の姿を見ていると、美咲の胸の奥がじんわりと熱くなる。
「……ほんと変わらないね。」
「ん?何が?」
「陽向って、昔から負けず嫌いだったじゃん。絶対に諦めないところとか、昔のままだなって。」
そう言うと、陽向は少し照れたように頬をかいた。
「まぁ、そうかもな。でも、美咲こそ変わってないぞ。」
「私?変わったでしょ?」
「いや、変わったけど……なんか、お姉さんっぽくなったっていうか、ちゃんと俺の世話焼いてくれる感じが昔のまんまだなって。」
「……なにそれ。」
美咲は少しムッとしたように唇を尖らせたが、内心は悪い気がしなかった。
――確かに、昔と同じかもしれない。
昔から、陽向は美咲の一番近くにいた。
サッカーの練習を見に行ったり、学校の帰り道にふざけあったり。
彼が夢に向かってまっすぐ突き進む姿が、美咲は昔から好きだった。
けれど、高校を卒業してからは、お互い別々の道を歩み、疎遠になってしまった。
そして今、こうして再び近くで彼を見ることになるなんて――。
「……なんか変な感じ。」
「何が?」
「こうやって、また陽向の面倒を見てること。」
美咲が笑いながら言うと、陽向はじっと彼女を見つめた。
「……俺は、結構嬉しいけどな。」
突然の言葉に、美咲の心臓がドキッと跳ねた。
「え……?」
「いや、なんか。お前とこうやってまた話せるの、悪くねぇなって思って。」
陽向は照れくさそうに視線を逸らしたが、その言葉が美咲の胸にじんわりと響いた。
「……そっか。」
「そっかって、お前は思わねぇの?」
「……うん、思うよ。私も……嬉しい。」
自然とこぼれた言葉に、二人の間にふわりと温かい空気が流れた。
――少しずつ、距離が縮まっていく。
そんな予感が、美咲の胸を優しく包み込んでいた。
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