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【胸キュン♡プチ恋愛小説】穏やか愛に包まれて― 君と娘と、新しい家族のかたち(更新中)

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【胸キュン♡プチ恋愛小説】穏やか愛に包まれて― 君と娘と、新しい家族のかたち(更新中)

【胸キュン♡プチ恋愛小説】穏やか愛に包まれて― 君と娘と、新しい家族のかたち(更新中)

2025/02/25

あらすじ:
看護師として働く美咲は、元夫の不倫を知り、幼い娘・結衣を連れて離婚を決意する。シングルマザーとして必死に働きながら娘を育てる美咲は、恋愛や再婚を考える余裕もなく、過去の傷を抱えながら日々を送っていた。しかし、周囲の勧めもあり、一歩踏み出して結婚相談所に登録することに。

初めは乗り気ではなかったものの、担当カウンセラーの明るい言葉に背中を押され、少しずつ前向きになっていく美咲。そんな中、3回目のお見合いで出会ったのは穏やかな性格の翔太だった。娘の結衣ともすぐに打ち解け、優しく支えてくれる翔太に惹かれていく美咲だが、元夫の裏切りの記憶が再婚への決意をためらわせる。

裏切られた過去を乗り越え、もう一度愛を信じ、新しい家族を築くことを決めた美咲の物語は、読者に希望と幸せを感じさせるハッピーエンドのラブストーリー。
 

登場人物

桐谷美咲(30歳)
看護師として働くシングルマザー。6歳の娘を育てながら、仕事と育児を両立する日々を送っている。夫の不倫が原因で離婚し、恋愛に対して臆病になっている。娘を第一に考え、強く前向きな性格だが、ふとした瞬間に孤独を感じることも。

桐谷結衣(6歳)
美咲の娘。明るく元気な女の子。母親を支えたいと健気に振る舞うが、父親を恋しがる一面もある。母親の幸せを願っている。

早瀬翔太(32歳)
美咲が利用する結婚相談所で出会う男性。誠実で穏やかな性格。医療機器メーカーに勤務し、過去に付き合った女性とのすれ違いから結婚に対して慎重になっている。美咲と出会い、次第に惹かれていく。

結婚相談所スタッフ:佐藤奈々(28歳)
美咲の担当カウンセラー。明るく親身になって相談に乗り、美咲に再婚への一歩を踏み出すきっかけを与える。

元夫:桐谷拓真(34歳)
美咲の元夫。浮気を繰り返した結果、美咲に離婚を突きつけられる。その後は結衣への接触を求めてくるが、彼自身は再婚し新しい家庭を築いている。
 

目次

    第1章:壊れた家族

    「ごめん、俺、他に好きな人ができたんだ。」
    電話越しに聞こえた夫の声は、やけに冷たく感じた。言い訳をするでもなく、謝罪をするでもなく、ただ事実を告げるだけの声――その一言で、桐谷美咲の平穏な日常は音を立てて崩れ去った。

    結婚して7年。娘の結衣はまだ6歳だ。家族として過ごしてきた時間を思い出すたび、胸が締めつけられる。だが、美咲は泣き崩れることはなかった。母親として、泣く時間さえ惜しい。これからは娘を守ることが最優先だ。

    「ママ、大丈夫?」
    結衣の小さな手が、美咲の袖をそっと引いた。
    「うん、大丈夫。結衣は何も心配しなくていいよ。」
    微笑みながらそう答えた美咲は、娘のために強くあろうと心に決めた。

    離婚後、美咲は看護師として働きながら結衣を育てる日々を送っていた。日勤に夜勤、交代で回る厳しい勤務の中でも、家に帰れば結衣の笑顔が迎えてくれる。それが何よりの支えだった。

    だが、現実は厳しい。シングルマザーとしての生活は想像以上に過酷だ。仕事と家事、育児に追われ、自分の時間など皆無に等しい。恋愛なんて考える余裕はない。それどころか、もう二度と誰かを信じることなんてできないかもしれない――そう思っていた。

    ある夜、仕事から帰ってきた美咲は、ふと窓の外を見上げた。満月の光が静かに差し込んでいる。
    「これでよかったんだよね……」
    誰にも届かない言葉を呟く。自分に言い聞かせるように。

    しかし、その強がりの裏には、心のどこかで感じている孤独があった。誰かに頼りたい、甘えたい――そんな弱い自分を押し殺しながら、美咲は今日も必死で前を向いて生きていく。

    「ママ、明日は一緒に公園行ける?」
    「うん、お休みだから行こうね。」
    娘の笑顔に救われながら、美咲は少しだけ心が軽くなるのを感じた。この笑顔を守るためなら、何だってできる。

    だが、そんな美咲の生活に、やがて新しい出会いが訪れるとは、このとき想像もしていなかった――。

    第2章:新しい一歩

    「美咲、そろそろ考えてみたら?」
    職場の先輩で親しい友人でもある沙織が、休憩室でお茶を飲みながら何気なく言った。
    「考えるって、何を?」
    「再婚だよ。美咲、まだ30歳なんだから。このまま一生一人でいるつもり?」

    再婚――その言葉を聞いて、美咲はわずかに眉をひそめた。離婚してから数年。恋愛どころか、自分のことで精一杯の日々が続いていた。再婚なんて、考えたこともない。それに、もう一度誰かを愛する自信なんて……。

    「うーん、まだそんな余裕ないかな。娘もいるし。」
    そう言いながらも、沙織の言葉が頭の片隅に引っかかっていた。娘の結衣のことを考えると、このまま父親のいない環境で育てていいのだろうか、という不安もどこかにある。

    その日の夜、美咲は一人でリビングのソファに座り、ため息をついた。
    「私は、これでいいのかな……」
    離婚してからは、看護師としての仕事と母親としての役割を全力でこなすことに必死だった。だが、自分はまだ30歳。母親である前に、一人の女性でもある。このまま女性として誰にも愛されないのは、少し寂しい――そう感じる自分も確かにいた。

    数日後、美咲は職場の沙織に言われたことを思い出し、思い切って結婚相談所を検索してみた。
    「結婚相談所なんて、なんだかハードル高いな……」
    画面を見つめながらつぶやく。だが、周囲の勧めもあり、娘のためにも父親が必要かもしれないという思いが頭をよぎる。

    「やってみるだけ、やってみようか……」
    そう決意し、美咲は結婚相談所に登録することを決めた。

    「こんにちは!桐谷美咲さんですね?本日担当するカウンセラーの奈々です!」
    結婚相談所を訪れた美咲を明るい声で出迎えたのは、担当カウンセラーの奈々だった。年齢は美咲と同じくらいだろうか。爽やかな笑顔に、少し緊張していた美咲の心が和らぐ。

    「最初はみなさん緊張されますが、私たちがしっかりサポートしますので安心してくださいね。焦らず、ゆっくり進めていきましょう。」
    奈々の言葉に、重かった心が少し軽くなるのを感じた。

    「焦らず、ゆっくり……か。」
    美咲は奈々の笑顔に励まされ、再婚に向けた新しい一歩を踏み出す決意を固めたのだった。

    第3章:運命の出会い

    3回目のお見合い。その日、美咲は少しだけ緊張しながら指定されたカフェに足を運んでいた。これまでの2回のお見合いでは、どこか噛み合わないと感じる相手ばかりだったため、「今回もどうせうまくいかないだろう」と心のどこかで諦めていた。

    「こんにちは。早瀬翔太です。」
    待ち合わせの時間ぴったりに現れたのは、スーツ姿の穏やかな雰囲気をまとった男性だった。無理に飾ることのない自然な笑顔に、美咲は少し驚いた。

    「桐谷美咲です。今日はよろしくお願いします。」
    軽く頭を下げると、翔太も微笑みながら席を勧めた。

    最初の会話はお互いの仕事や趣味についての無難なものだった。翔太はIT関連の仕事をしており、忙しいながらも休日は趣味の料理を楽しむことがあるらしい。

    「看護師って大変なお仕事ですよね。尊敬します。」
    翔太の言葉に、美咲は少し戸惑いながらも「そんなことはないですよ」と控えめに答えた。だが、これまでのお見合い相手とは違い、翔太は終始彼女の話に耳を傾け、決して押し付けがましくない態度だった。

    「娘さんもいらっしゃるんですよね。お母さんとしても、すごく頑張っているんだなって思いました。」
    その言葉に美咲は少し驚いた。過去のお見合いでは「シングルマザー」という事実に微妙な反応を示す相手が多かったからだ。だが、翔太はそれを自然に受け入れているように見える。

    「ええ、まだ幼稚園なんですけど、毎日が戦いです。」
    そう言って笑った美咲に、翔太も優しく笑みを返した。その穏やかな表情を見ていると、美咲の心の中にあった壁が少しずつ崩れていくのを感じた。

    お見合いが終わり、帰り道を歩きながら、美咲は自分の中にある不思議な感情に気づいていた。

    「なんだろう、この感じ……」
    これまでのお見合いとは明らかに違う。翔太と話していると、不思議と自然体でいられた。恋愛に臆病になっていた自分が、少しだけ前を向けた気がする――そんな感覚だった。

    「次も、会ってみてもいいかもしれない……」
    そう思った自分に驚きながらも、どこか心が温かくなるのを感じる美咲だった。

    第4章:揺れる想い

    仮交際に進んだ美咲と翔太は、数回のデートを重ねる中で少しずつ距離を縮めていった。翔太は常に美咲の気持ちを尊重し、無理に踏み込むことはなかった。そんな彼の誠実さに、美咲は自然と心を許していく自分を感じていた。

    ある週末、翔太の提案で公園を散歩することになった。穏やかな日差しの中、二人はゆっくりと歩きながら他愛のない会話を楽しんでいた。

    「最近、娘さんは元気?」
    翔太がふと聞いたその言葉に、美咲は少し驚いた。

    「ええ、相変わらず元気いっぱいで……手がかかりますけど、それが幸せでもあります。」
    自分でも不思議なくらい、自然に娘の話をすることができた。それは、翔太がどこか安心感を与えてくれる存在だからだと気づいたからかもしれない。

    「いつか、娘さんにも会ってみたいな。」
    不意に翔太が口にした言葉に、美咲の心がざわついた。

    その日の帰り道、美咲は自分の心の変化に戸惑っていた。
    「翔太さんに会わせても大丈夫かもしれない……」
    そう思う一方で、元夫の裏切りが頭をよぎる。かつて信じていた相手に裏切られた記憶が、美咲の中に深い傷を残していた。再婚に踏み切ることへの恐怖が、再び胸に押し寄せてくる。

    「私、本当にまた信じてもいいのかな……」
    娘のためにも、そして自分自身のためにも、もう一度幸せを掴みたい――そう思う気持ちは確かにある。だが、過去の痛みが簡単には消えないことも事実だった。

    翌日、カウンセラーの奈々に相談することを決めた美咲は、仕事帰りに結婚相談所を訪れた。

    「奈々さん、私……再婚に前向きになれたかと思ったんですけど、やっぱり怖くて……どうしても一歩が踏み出せないんです。」
    美咲の不安げな表情を見て、奈々は優しく微笑んだ。

    「美咲さん、それは当然の気持ちですよ。過去の経験があるんだから、慎重になるのは当たり前。でも、翔太さんが美咲さんにとって信頼できる人かどうかは、これからゆっくり確かめていけばいいんじゃないですか?」

    奈々の言葉は美咲の心に優しく響いた。すぐに答えを出す必要はないのだと、少しだけ肩の力を抜くことができた。

    「焦らず、少しずつ進んでいけばいいんですね……」
    「そうです。娘さんのことも含めて、ゆっくり考えてみましょう。」

    奈々の温かな言葉に背中を押された美咲は、もう一度、自分の気持ちに向き合う決意をするのだった。

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